英国ワインについて
2025年は1,104ぶどう農家、238ワイナリー。
ブドウの栽培面積は、4,841ヘクタール。2005年(793ha)から約6倍、2015年(1,956ha)から約2.5倍に急拡大。
近年スパークリングワインの生産量増加が顕著。シャンパーニュの栽培・醸造テクニックを踏襲したクオリティの高いスパークリングワインを生み出している。土壌も白亜土壌であり、シャンパーニュに似た生育環境を有する。
2024年は約8万hl。そのうちスパークリングワインが69%を占める。瓶内二次発酵をさせるトラディショナル製法でつくるものが91%。原産地名称保護(P.D.O.)を名乗るには最低9か月以上は澱とともに瓶内熟成する必要があるが、ほとんどの生産者は最低15か月程度の熟成を行っている。
栽培されるブドウ品種もしたがって、シャルドネが第1位で、次いでピノ・ノワール、ムニエが続く。スパークリングワインに用いられるこの上位3品種が実に67%を占める。第4位の生産量を誇るのは、土着品種のバッカスである。
イギリスにおいてワイン造りが本格化したといえるのはおもに1980年代以降で、地球温暖化に伴いブドウの熟度が上がるようになり、緯度が高く冷涼なイギリスの地でもブドウの栽培が可能になってきたためである。2022年に発表された研究では、2040年までにイングランドの大半とウェールズの一部でシャンパーニュやブルゴーニュなど名城地の良好な収穫年に似た天候が頻繁にみられるようになるとされており、黒ブドウ栽培やスティルワイン生産の拡大が期待されている。すなわち、まさに地球温暖化に伴って変化していくこれから期待のワイン産地なのである。